2009年6月10日 (水)

「アニメの殿堂」って必要?

とりあげないわけにはいかないホットな課題が「国立アニメの殿堂」。http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/madiageijutsu/pdf/houkokusho_H210428.pdf

作品の収集・保管、人材育成、作品発表の場として、117億円かけて「国立メディア芸術総合センター」を都内に建設する、というものだ。

自分としては一部賛成一部反対、といったところ。

目的のうち、作品の収集・保管はぜひ行うべき。これは民間ではとても困難な作業で、国が担うべきことだと思う。アニメ産業振興に国は口を出すべきではない、との論者大塚英志氏もこの点だけは賛同している。

しかし、収集・保管に新たにハコモノを作る必要があるかは検討を要するだろう。昔々の作品はまだしも、DVDディスクの登場によりアニメソフト保管はスペースを随分とらなくなった。既存の5つの国立美術館の一部スペースや、別の公共施設を再利用する手もある。杉並アニメーションミュージアムのように、結婚式場の一部を改装して利用しているケースもある。

人材育成については、すでに東京都や杉並区等自治体で取組がなされており、国も新たに始めるとなると、施策が重複するのでどうだろうか。アニメ制作の熟練はオン・ザ・ジョブ・トレーニングでどうにかなる(御大富野由悠季談)そうだし、コミケや自主制作アニメの盛況ぶりからすると、オタクをはじめ人材はアマチュアにわんさかいる(笑)。

必要なのは、そういった意欲がある好人材がアニメ業界に入って働き続けられる環境を整備することだと思う。

たとえば、過去にも触れたが、直接業者の足腰を強くする政策、具体的には低利融資、家賃補助、ひいては介護業界のような返済不要の助成金等が考えられる。http://gogo-japaneseanime.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_c177.html

貴重な税金なんですから、同じ額を使うなら効果的な使い方をしてほしいものですな。

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2009年4月22日 (水)

とにかく第1話2009年4月度編(下)

今期は時間帯が重なって録画取りできない番組が結構あり、どちらをとるか悩むなあ。続きいってみよう。

○タイタニア

田中芳樹原作。BSから地上波にまわってきた。未来SFもの。銀河帝国を代々裏から(?)支配するタイタニア一族の興亡を描く。艦隊戦を指揮官の視点から描いていて、なかなかの迫力。作画きれい。例によって登場人物は美男美女ばかり(笑)。

○東のエデン

オリジナル。「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「精霊の守り人」の神山健治が監督・脚本。ホワイトハウスの外で警官につかまりそうになったヒロインが、主役に救われるところからスタート。記憶喪失のこの主役、携帯電話(このデザインが「STAND ALONE COMPLEX」を思い出させる)の相手から「救世主」と呼ばれている。SFと純愛(ノイタミナなんで)のミックスか?

○今日からマ王!3

原作つき。BSから地上波にまわってきた。ヒロイックファンタジー。ごくふつうの男子高校生渋谷有利が異世界に飛ばされて、強力な魔術を持つ魔王に。ゆるいギャグとハードな権謀術数ストーリーがうまくミックスされてる。お姫様ポジションの有利があらゆる男性キャラに過剰に愛されてるのは相変わらず(笑)。

○真マジンガー 衝撃!Z編

原作つき。原作ベースに、過去に放映された「マジンガーZ」とは若干違う展開になるらしい。第1話はいきなり最終回のような怒涛な展開。戦闘シーン迫力ありすぎ、キャラクターは個性ありまくり。第2話からは時系列に沿って最初から描くようだ。こういうシリーズ構成もあるんだなあ。23時台スタートは、オタク以外も視聴者として狙ってますよね。

○戦国BASARA

ゲーム原作。戦国大名とその家臣達の熱き1対1の戦いを描いている。伊達正宗と真田幸村がメイン。キャラクターはド迫力な強さと強烈な個性(誇張されて上杉謙信なんか女みたいにきれいだ)。クールアニメが売りのProduction I.Gが熱血アニメに挑戦?ここの制作会社は今期TVアニメ3本と最近多作になってきたな。

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2009年4月10日 (金)

とにかく第1話2009年4月度編(上)

4月アニメ番組のスタートラッシュである。全体的にジャンルが多岐に渡ってるような感じ。再放送が多いのも特徴。不況で新作に制作費を出してくれる製作委員会ができにくいのかな・・・

○バスカッシュ!

 オリジナル。「マクロス」の河森正治原案。近未来舞台?小型ロボットでバスケットボールをプレーする時代。主人公たちは月に憧れを抱いてるらしい。ポップな雰囲気な割にはストーリーが凝ってそうで、画面の書き込みが濃密、動きが激しいので、アニメを見慣れない人にはついていくのが難しそう。

○鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

 原作つき。今回は入江監督、大野木シリーズ構成でスタート。原作準拠で行くのか?と予想されたが、第1話を見る限り前作(水島精二監督、會川昇 シリーズ構成)同様オリジナルなハード展開になりそう。錬金術が発達した仮想世界でエルリック兄弟が失われた体を取り戻すというおなじみなストーリー。

○Pandora Hearts

 原作つき。舞台は西洋現代?資産家の少年が後継ぎお披露目のため屋敷に招かれるが、地下で不思議な懐中時計を見つけると、不思議少女に夢(?)の中で出会う。この一家には過去に何か因縁があるらしい。ミステリー系かな。

○リストランテ・パラディーゾ

原作つき。舞台は現代イタリア。幼い頃母と別れた娘が、再婚した母の元を訪ねる。母はレストランオーナー夫人になっていた。このレストランは、従業員がすべて老眼鏡をかけた熟年男性。絵の雰囲気が、去年夏に放映していた「西洋骨董洋菓子店」風。女性向け、グルメものという点でも「西洋・・」を思い出させる。

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2009年3月21日 (土)

公取が関心をもったアニメ業界

少し前になるが、公正取引委員会が「アニメーション産業に関する実態調査報告書」を発表した。http://www.jftc.go.jp/pressrelease/09.january/090123houkokusyo01.pdf

公取というと、独占禁止法の監視者。消費者が高い商品を買わされて損をする分、隠れて価格協定を結んでいた同業者の企業が得するのを阻止する役割だ。

他にも、元請下請という有利不利が生じやすい取引を監視する役目があるそうだ(下請法に基づく)。今回の報告書は、元請アニメ制作会社と下請アニメ制作会社の関係に着目したもの。これらの会社のほか、DVD制作会社、広告代理店、TV局等利害関係者に広くアンケート調査を行い、分析している。

公取の本来的な活動は、上記の価格カルテル等の審判で、当事者からの申告をまって初めて開始される(要するに受身体制)。なので、このような公取が主導で行う報告書作成はめずらしいんじゃないかな。それだけ公取もアニメ業界に関心を持ってるということか。

元請下請関係については他の業界と似通った結果で、報道リリースでもとりあげていたのでここではアニメ界特有の件について。

以前から薄々感じていたのだが、やはり全体としてTV局が得をする構図になっていることがうかがえた。たとえば、アニメ作品の二次利用収益については、製作委員会で配分する前に局印税として一定額を先にTV局が持っていってしまうそうだ。また、TV局が製作委員会にほとんど出資していない場合でも過大な収益の配分を要求し、受け入れられなければ放送しない、といったこともあるらしい。

ネット配信が広がってきてはいるが、アニメ視聴の主力は依然TV。地上波キーTV局は6社しかないので、これはたいへんな圧力だ。全体の収益であるパイを増やせばTV局以外も潤うことは確かだが、やはり配分は重要である。

他に本報告書は、序論で制作過程の説明やら番組の著作権やら書かれており、(東京地裁で宇宙戦艦ヤマト事件とか超時空要塞マクロス事件の判決があるらしい 笑)読み物としても面白い。アニメ業界はめずらし業界なので公取にとっても新鮮だったんだろうなあ。

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2009年2月24日 (火)

無声映画の底力(ネタバレ注意)

文化庁メディア芸術祭会場で、アニメ部門大賞「つみきのいえ」(2008年、作:加藤久仁生、制作:ROBOT)を観た。

本作は、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞グランプリ)を受賞、先日はアカデミー賞短編アニメーション賞も受賞している。

老人がひとり、塔のてっぺんで暮らしている。朝起きたら床上浸水。屋根の上に上り、周りにれんがを積み上げて屋根の上にまた1部屋新たに作って、そこで暮らすことになる。新しい部屋の床下は水中に沈んでいる。

実は海水面が徐々に上昇し、家が水に浸かったら屋根に新たに積み木のように家を作る、ということを繰り返しているのだ。

老人が愛用のパイプを床下から水中に落してしまい、それを拾うため海中ダイビングで昔住んでいて今は水中に沈んでいる家を次々と訪れる。それぞれの家にそれぞれの思い出が回想シーンで流れる。

海中に潜るとたくさんの塔が林立していて、すでに頂上が海面下に沈んでいる塔も多く描かれている。家人が全員亡くなったか、よそに転居したのだろうか。海面上にいまだ暮らしている家はぽつりぽつりとわずか。地球温暖化は生活の場を奪うだけでなく、メンタル面で人間を孤独にする、なんだか過疎問題にも通じるような気がした。

海底に建つ一番最初の家で老人がワイングラスを見つける。すでに亡くなった若き日の妻と食卓でワイングラスを鳴らす回想シーンに、老人がひとりグラスを傾けるシーンが続くところがクライマックス。

地球温暖化問題をこんな形でアートにできるとは、と思った。本作は無声映画だが、お話の筋がきちんと伝わってくる。ストーリーボードがしっかりしているんだろう。無声映画にもかかわらず、というより無声映画だからこそ作者のメッセージがよく伝わるように思った。無声映画の底力を感じた。

華々しい評価に違わず秀作。オタクも非オタクも(笑)ぜひ一度ご覧いただきたい。とはいうもののこういったアートアニメはどこで観れるのかが問題だ。(アートアニメと商業アニメhttp://gogo-japaneseanime.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/httpanimeanimej.html)タイトルにつけたネタバレ注意の意味がないかも・・・

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2009年2月14日 (土)

遡ることの難しさ

劇場版「装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ」(2009年、監督:高橋良輔、制作:サンライズ)を観てきた。

100年も戦争が続く遠い未来宇宙。前線の戦闘は、アーマードトルーパー(AT)という二足歩行のロボット同士の接近戦。ギルガメス軍精鋭部隊レッドショルダーのひとり、キリコはもう4人とともに特別部隊に編入され、あまりにも過酷過ぎる作戦に次々と参加させられる。

80年代前半のTVアニメシリーズ「ボトムズ」は、サンライズ制作リアルロボットアニメの代表として隠れた人気を博した。その後OVAで続編「赫奕たる異端」が作られ、今回の「ペールゼン・ファイルズ」は前日譚、要するに第1話から遡ったOVA作品の映画化である。

ファースト「ボトムズ」(「ガンダム」と同じ要領でいくとこうなのかな)は、クールなヒーロー・キリコ、ATの重量感ある白熱したバトル、洗練されたジャズアレンジのBGM、1クールごとに戦場となる舞台が変わるアドベンチャー要素、パーフェクトソルジャー・フィアナやゴウト達との交流を通じて段々と人間らしさを取り戻していくキリコや、彼自身の隠された秘密が徐々に明らかになっていくところ、等がみどころ。

「ペールゼン」では、ファースト「ボトムズ」で主にひとりで戦っていたキリコが部隊を組んで戦う連係戦に注目。他の4人の兵士もひとくせもふたくせもある個性的な人間で、最初はぎくしゃくしていたが、最後は「俺達は同じだ」と結束を誓い合うところはなかなかGOOD。

大量のバララント軍ATとの大作戦シーンはみごたえあり。本作はメカはCGでATに重量感がなくなんだかおもちゃみたいで物足りないのだが、CGだからこそ実現できたシーンなんだろう。

物語は、ウオッカムとペールゼンのやりとりのシーンと戦闘シーンが並行して進む。なぜキリコ達が過酷な作戦に参加させられるのか、だんだんと明らかになってくる。ファースト「ボトムズ」(「異能者」のあたり)がよりよく分かるので、ファーストファンにとっては美味しいと思う。続編はともかく前日譚を作ってもきちんとストーリーがつながっているのは、最初の設定とシリーズ構成がよほどしっかりしてないと難しいと思うので、この点制作スタッフに拍手を送りたい。

あのロッチナがこんなところに出てきたのか、という発見があります。また、女性キャラクターが脇役ででもついにひとりも出てきませんので(笑)、ご了承を。

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2009年1月24日 (土)

とにかく第1話2009年1月度編

1月スタートアニメ新番組の第1話をチェックしてみた。4月度と10月度は過去に取り上げたことがあるが、1月度は初めて。そういうわけで結構視聴継続が多そうだ(週視聴本数がまた増える・・・)。

○続夏目友人帳

 原作つき。夏に放映していたセカンドシーズン。妖が見える男子中学生夏目貴志が、友人帳にある妖の名前を返していくストーリー。友人帳とは、貴志の祖母が若い頃勝負して打ち負かした(汗)妖の名前が書いてあるらしい。舞台が山奥の地方都市で美術が秀逸。作画も第1期より丁寧な感じ。貴志につきまとう(笑)妖・ニャンコ先生(井上和彦が好演)との掛け合いが面白い。

○宇宙をかける少女

 オリジナル。「時をかける少女」の宇宙版?ヒロインの姉妹が多いためか女の子キャラがやたらと出てくる。謎の少女に出会ったヒロインがたまたま廃棄コロニー(ユニークな人工知能が主)に乗り合わせて、はて、これからどうストーリーを作っていくのかな。サンライズ制作で気合は入ってそう。

○明日のよいち!

 原作つき。剣道もの。山奥でずっと修行を積んできた少年が、下界(?)の都会に来て父親の知り合いの子ども達(そろいもそろって美人やらかわいい姉妹たち)とひとつ屋根の下で暮らす。なんだかよくあるシチュエーションだなあ・・・

○黒神

 原作つき。現代日本舞台のSFもの。ドッペルゲンガー(世の中には自分と同じ顔を持つ人間が3人いて、出会うと死ぬ)が基調。主役少年は母親がドッペルゲンガーに出会って亡くなっている。異世界から来た(?)格闘技抜群の少女が何やらなぞの組織と闘っていて、少年が巻き込まれる。ちょっとダークな感じ。

○獣の奏者エリン

 「精霊の守り人」の上橋菜穂子の原作つき。異世界ファンタジーもの。「とうだ」という獣使いの母娘が活躍するストーリー。主人公がこの娘でまだ小さいので、キャラデザも相まって、「精霊」よりは対象年齢がぐっと下がっている。色彩設計がきれい。

○源氏物語千年紀 Genji

 紫式部の原作つき。今年が千年紀の記念作品。監督出崎統風にアレンジするらしい(キャラクターデザインも)。美術秀逸。光源氏と藤壺って5歳しか離れてなかったのか・・・そりゃ間違い起こりますわ(笑)

○はじめの一歩 New Challenger

 原作つき。4年ほど前に放映した作品のセカンドシーズン。ボクシングもの。ボクシングといえば「あしたのジョー」だが、「ジョー」に比べはじめの一歩はゆるいギャグある明るい青春もの、という感じ。

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2009年1月 7日 (水)

ローゼン閣下

辞任してしまう前に(苦笑)さらりと。

麻生太郎および自民党に対する考えは2年前と変わらないので、こちらの過去のブログを。http://gogo-japaneseanime.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_73c4.html

ローゼン閣下の由来は「ローゼンメイデン」を羽田空港のVIPルームで読んでいたから、とのこと。たまたまVIPルームに置いてあった(なんでそんなところにあったのか不思議だ)漫画が「ローゼン」だったので、手にとってパラパラ読んだところを目撃されたのが真相らしい。特に愛読していたわけではなさそう。

金融危機対応で手いっぱいなので、オタク麻生太郎の真骨頂はいまだ発揮されずじまい。外務大臣経験からアニメ漫画で親善外交を、くらいか。

気をつけるべきは、麻生氏は過去に自民党青少年有害コミック議員連盟の役員をしていたこと。コミックの児童ポルノ規制に積極的な会だ。このような規制は慎重であるべきことは過去に一度とりあげた。http://gogo-japaneseanime.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_9685.html日本はコミックで児童ポルノが氾濫しているように言われるが、二次元児童ポルノを規制しているのはいまだカナダだけなのは知っておいていいだろう。

行政のトップとして、立法府の一員として、オタクとして(笑)、表現の内容規制(表現の自由制限で最も慎重に議論すべき分野)を考えるにあたって、十分に責任を果たしてもらいたいものだ(あんまり期待できなさそうだけど)。

なお、麻生氏が漢字読みが不得手なのをとらえて、オタクは漫画ばかり読んでて頭が悪い、との中傷がまたぞろ出てきている。しかし、周りのオタクを見まわすと、漫画をよく読む人は本もしっかり読む活字愛好者が多いので、むしろ非オタクよりインテリ(?)だと思う。ほんと世間てオタクに冷たいですよね~

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2008年12月15日 (月)

ルルーシュ復活派の主張

「コードギアス 反逆のルルーシュ」ファンの集まりに行って、ラスト、主人公ルルーシュが死んだか復活したかの話題が出た(というより自分が話題をふった 笑)。

自分自身は「ルルーシュは死んでるよ派」だが、「復活派」の主張を聞いてるとひとつひとつのシーン、セリフを読み解くのに結構参考になる。

なので、自分の頭の整理もこめて「復活派」の根拠をまとめてみた。ちなみに、参考にしたのは某巨大掲示板スレッドです。

○まず、「復活派」は「生きてるよ派」とは異なる。「生きてるよ派」は、うわさのあの馬車の御者がルルーシュで、C.C.とひっそり余生を送る、とのこと。「復活派」の主張は、とにかくいったん死んで他のコード継承者同様、生き返る。

○ルルーシュはいつコードを継承したか?シャルルパパはコードユーザーでありながら死んでいる(まあ、Cの世界と現実世界とはことわりが違うのかもしれないが)。ということは、あのシャルル・マリアンヌ・ルルーシュの理解しづらい親子禅問答の際、シャルルがルルーシュにコードを引き継いだのではないか。最終話、ナナリーがルルーシュの手に触れた際、ゼロ・レクイエムの真相を語る映像がナナリーの頭に流れ込んだ。以前C.C.が同様に自分の意識にある映像をルルーシュに伝えているが、これはコードユーザーでないとできないこと。

○ゼロ・レクイエムは、イエス・キリストの死と復活によく似ている。イエスは人間の原罪を一身に引き受け、それを贖うため十字架にかけられた(というより自らすすんでかけられた)。イエスは晩年、「自分は王である」と豪語したりして、ローマ帝国をむしろ挑発するような行動を故意にとっている。ルルーシュは「すべての憎しみを自分に向け、自分が消えることで新しい世界を創る」と言っている。

○R2TURN25でいったん落命したルルーシュは、そのまま第一期STAGE1冒頭につながる、それまでの記憶がなくなってもう一度生まれ変わり、また死んで生まれ変わり・・・という意味でルルーシュは不死になる、とのこと。

 ☆ナナリーの号泣とBGMのはざまに(かすかに)心臓の音が聞こえる、これが第一期STAGE1冒頭真っ黒のバックに赤字でタイトル名のシーン、心臓の音につながる。次に誰かの瞼が開いて青空が見えるシーン、この人物は生まれ変わったルルーシュ(枢木家に預けられていた10歳ころか?)。

 ☆ルルーシュが初めてC.C.に出会う直前、トレーラーのそばで彼女のまぼろしを見ている。これは前世(?)の記憶がかすかに残っている証。

 ☆ギアスをC.C.から授かる際、意味不明なシーンの中にシャルルが「ラグナレクの接続、神話が再び始まる・・・」と宣言するシーンあり。神話とはルルーシュの起こしたブラック・リベリオンからゼロ・レクイエムのことか。

 ☆初めてギアスを使った際、ルルーシュは「俺はずっと生きてるって感じがしなかった・・・」とひとりごとを言っている。繰り返される18年間の永遠の生を表現している?

 谷口監督は第一期STAGE1にすべてをつぎこんだそうだ。再度観てみると色々不思議で意味深なシーンがある。

○R2TURN25のサブタイトルは「Re; 」、R2はサブタイトルはTURN。TURN25の予告編はすべて第一期STAGE1のシーン。いかにも最初に戻ります、と言っているようだ。ついでにルルーシュのキャラクターソングタイトルは「Never End」。

○他にもV.V.がルルーシュのことを「呪われた皇子」と言っている。これも逃れられない18年間の永遠の生のことをさしている。

ほんと、「ギアス」って謎ときアニメなんですね~。

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2008年11月30日 (日)

日本アニメテーマパーク~実現可能性

ディズニーシーに行って、日本アニメのテーマパークって可能なんだろうか、と考えた。

素材となる作品数は相当なものだし、海外オタクからすれば日本は「夢の国」。秋葉原ガイドマップがでてきたとはいえ、海外オタクの観光客がゆかりのスポットをどうやってまわればいいのかなかなか分かりづらい。テーマパークだと「ここに行けばまるごと楽しめる」ので、とても分かりやすく便宜だ。

なお、テーマパークの実施主体はあくまで民間が担うべき。最近自治体が期間限定でテーマパークみたいなものを実施しているが、過去にブログで取り上げたように予算を組むほどの効果はないのでやめた方がいい。http://gogo-japaneseanime.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_c177.html

実現のカギは①制作会社の垣根を超えられるか、②スポンサーがつくか、③アトラクションやショーのシナリオ作り、といったところか。

①東京ディズニーリゾートはもちろん、ディズニー制作作品しかとりあげていない。日本アニメで制作会社単独で辛うじて可能そうなのはスタジオジブリくらいだが、すでに三鷹の森がある。それにここは他社と比べ、のべ作品数がとても少ないので、間口が狭くなってしまう。国民的アニメのファン、燃えアニメファン、萌えアニメファン、クールアニメファンすべてが楽しめるように、できるだけたくさんのアニメをとりあげることが、成功、裏返せばリスク分散に必要だと思う。日本動画協会あたりにがんばってもらうしかないか。

②ディズニーシーでは、アトラクション、ショー、レストランに至るまですべて個別にスポンサー企業がついている。なんだか番組枠を提供するTV局みたいだ。「ガンダム」だったらSONYがついてるので大丈夫だろうが、多くのアニメ作品は利害関係者が複数の製作委員会方式なのでかなり難しそうだ。

③人それぞれだと思うが、なんべんも乗ったり観たりしたい、と思わせるアトラクションは案外少ない。予約チケットをとったり、何時間も待たされる割にはあっけなかった、という経験がある人も多いのでは。

ディズニーランドはキャラクターの魅力で押し切っている。入場客にはディズニーアニメをそれほど観ていない人も多い。それでもお客が集まるのはディズニーアニメのキャラクターに魅力があるからである。

なので、日本アニメでキャラクターを売りにしている作品はなんとか大丈夫か(萌えアニメ?)。問題はキャラクター性の薄い作品。

この点でユニバーサルスタジオジャパンが参考になる。ここでは「E.T.」以外キャラクター性で売る作品がないので、(成功しているかどうかはともかく)それなりにアトラクションに工夫のあとがみられる。

ディズニーシーもランドよりキャラクター性をおさえている。地中海沿岸やアラブなどの街並みを再現して雰囲気を味わえるようにしたり、作品とは直接関係のないショーやアトラクションもあり、これらはシナリオで勝負という感じだ。

とまあ、つらつら書いてみたが、すでに経済産業省あたりの官僚は色々考えているんでしょうねえ。

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